<関西版&全国版> 2017年上半期開催の注目の展覧会のご紹介!

美術館・博物館情報サイト アートアジェンダ「開館120周年記念特別展覧会 海北友松(かいほうゆうしょう)」

2017年上半期、注目の展覧会 第2弾の今回は、関西版&全国版でおすすめの8つの展覧会をご紹介します。 (第1弾 主に東京で開催される8つのおすすめ展覧会はこちら

地方においても、巡回展のみならず、個性ある興味深い展覧会も各地で開催されています!関西にて開催の3つの展覧会、全国版(東京エリア以外)は5の展覧会をご紹介します。

京都国立博物館開館120周年を記念した「海北友松(かいほうゆうしょう)」展が4月11日(火)から開催。安土桃山時代から江戸時代初期にかけて活躍した絵師で、海北派の始祖である海北友松(1533~1615)の大規模回顧展

柏に猿図 海北友松筆 サンフランシスコ・アジア美術館(米国) 桃山時代 16世紀 通期展示
Photograph ©Asian Art Museum of San Francisco

狩野永徳や長谷川等伯と並び称される桃山画壇の巨匠で、近江浅井家の家臣 海北綱親の五男として生まれた海北友松(かいほうゆうしょう 1533~1615)は、若年を京都の東福寺で過ごしましたが、主家や兄たちが織田信長に滅ぼされるに及び、還俗して狩野派の門を敲き、画の道に進んだと伝えられています。

いま遺る作品のほとんどは、狩野派から独立して以後の晩年期(60歳以降)のものですが、鋭い筆遣いが駆使された気迫溢れる水墨画や詩情豊かな大和絵金碧画などは、友松ならではの特徴が際立ちます。

この展覧会では、晩年期の代表作はもとより、数少ない初期作や新発見・初公開の作品、さらに諸人との幅広い交流の跡を物語る書状や文書類など70余件を展示し、83年にわたる友松の生涯と画業を振り返ります。

★こちらの展覧会はご招待チケットプレゼント中です。ご応募はこちらから。★
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「開館120周年記念特別展覧会 海北友松(かいほうゆうしょう)」
開催美術館:京都国立博物館
https://www.artagenda.jp/exhibition/detail/1069



魅惑的なクラーナハの絵画世界を堪能する「クラーナハ展―500年後の誘惑」が、国立国際美術館で開催中。時を超えて放つ「誘惑」を体感!

ルーカス・クラーナハ(父)《泉のニンフ》1537年以降
ワシントン・ナショナル・ギャラリー © Courtesy National Gallery of Art,washington

ルカス・クラーナハ(父、1472-1553年)は、ヴィッテンベルクの宮廷画家として名を馳せた、ドイツ・ルネサンスを代表する芸術家です。大型の工房を開設して絵画の大量生産を行うなど、先駆的なビジネス感覚を備えていた彼は、一方でマルティン・ルターにはじまる宗教改革にも、きわめて深く関与しました。

けれども、この画家の名を何よりも忘れがたいものにしているのは、ユディトやサロメ、ヴィーナスやルクレティアといった物語上のヒロインたちを、特異というほかないエロティシズムで描きだしたイメージの数々でしょう。艶っぽくも醒めた、蠱惑的でありながら軽妙なそれらの女性像は、当時の鑑賞者だけでなく、遠く後世の人々をも強く魅了してきました。

日本初のクラーナハ展となる本展では、そうした画家の芸術の全貌を明らかにすると同時に、彼の死後、近現代におけるその影響にも迫ります。1517年に開始された宗教改革から、ちょうど500年を数える2017年に開催されるこの展覧会は、クラーナハの絵画が時を超えて放つ「誘惑」を体感する、またとない場となるはずです。多彩なイメージ世界を新しく切り拓いた革新者クラーナハ。その稀有な芸術家の全貌と後世に及ぼした影響に迫る日本初の展覧会です。


ヴァン クリーフ&アーペルのハイジュエリーと日本の工芸の「技」に注目し、その熟練技術の粋を両国の文化とともに紹介する展覧会「技を極める-ヴァン クリーフ&アーペル ハイジュエリーと日本の工芸」が京都国立近代美術館にて開催

二枚の葉クリップと玉虫香合

ハイジュエリーとして世界で高く評価されている、ヴァン クリーフ&アーペルは、1ヶ国1都市1美術館を選び、アートピースの美術館展示を行っており、昨年はシンガポール・アート科学博物館にて、展示が行われたのに続き、2017年4月から、京都において展示が行われる。

京都国立博物館で開催される本展は、日本とフランスの「技」に注目をし、極められた技によって生み出された美しい作品を両国の文化とともに鑑賞する展覧会。

最初は、ヴァン クリーフ&アーペル創立から現代に至るまでの歴史的展開の中でのジュエリー作品の流れを概観し、次に、日本の明治に制作された超絶技巧作品との対比の中でハイジュエリーの技を鑑賞し、最後は、文化の融合と未来をテーマに日本とフランスの現代における技の饗宴が展観できます。


海の向こうへの憧れが、新しい装いと美を生み出したー「ファッションとアート 麗しき東西交流」が横浜美術館にて4月15日(土)から開催。ドレスや服飾品約100点を中心に工芸品、絵画、写真など計約200点を展観

ターナー [イギリス] 「ドレス」 1870年代 京都服飾文化研究財団蔵 リチャード・ホートン撮影

1859(安政6)年の開港以来、横浜は西洋の文化を受け入れ、日本の文化を海外に送り出す玄関口としての役割を担ってきました。この展覧会では、19世紀後半から20世紀前半のファッションと美術に焦点を当て、横浜を一つの拠点とする東西の文化交流が、人々の生活や美意識にどのような影響を及ぼしたのかを紹介します。  

明治以降の日本では、西洋からもたらされたファッションやライフスタイルが、急速に人々の暮らしに浸透していきました。一方、西洋へは日本の美術品や着物が輸出され、ジャポニスムのブームが起こりました。日本と西洋の双方にとって、海の向こうの人々は、美しく珍しい衣服を優雅にまとい、自分たちのものとは異なる工芸品で日々を豊かに彩る、「麗しき」他者であったことでしょう。

横浜では初めての展示となる京都服飾文化研究財団(KCI)所蔵のドレスや服飾品約100点を中心に、国内外の美術館や個人が所蔵する服飾品、工芸品、絵画、写真など計約200点を展観。日本と西洋が互いの装いと生活の文化をどのように受容・展開し、新しい美を見出していったかをたどります。


★こちらの展覧会はご招待チケットプレゼント中です。ご応募はこちらから。★
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「ファッションとアート 麗しき東西交流」
開催美術館:横浜美術館横浜美術館
https://www.artagenda.jp/exhibition/detail/1069



多様に展開する陶芸世界から、日本の価値と美のありようを汲み上げる村上隆キュレーションによる美術館初の陶芸展「村上隆のスーパーフラット現代陶芸考」が3月11日(土)から開催



アーティストとしてだけでなく、コレクター、キュレーター、ギャラリストとしての顔を持つ村上隆。村上が近年とくに興味を持っているのが、日本の現代陶芸です。

村上は、陶芸をコレクションするだけでなく、現代陶芸のショップOz Zingaroを持ち、海外のアートシーンにも紹介を試みてきました。本展では、村上コレクションから、青木亮、安藤雅信、村田森、小嶋亜創らの現代陶芸作家の作品、また、奈良美智、小出ナオキ、青島千穂、大谷工作室、ガブリエル・オロスコ、ローズマリー・トロッケル、クララ・クリスタローヴァらの現代美術作家による陶芸作品など、28作家、約300点を展示します。

利休にはじまる茶の湯、柳宗悦を中心とした民藝運動、デパート陶芸からクラフトフェアまで、多様に展開する陶芸の世界から、日本の価値と美のありようを汲み上げる村上の頭の中の陶芸史を初公開。

陶芸の文脈を再考しつつ、「芸術とはなにか」に迫る、村上隆キュレーションによる美術館初の陶芸展です。

鮮やかな色彩とダイナミックな構図による表現で、戦後日本画壇で異彩を放った札幌出身の画家・片岡球子。多数のスケッチブックと本画により、80年に及ぶ画業の秘密を探る「片岡球子 本画とスケッチで探る画業のひみつ」が開催中


札幌生まれの日本画家・片岡球子(1905〜2008)は、ときに破天荒と評されたほど、型破りな作風で知られます。

ほとばしる自然のエネルギーを描き出した山シリーズ、歴史上の人物や役者の相貌にその人の生きざまを表出させた〈面構〉(つらがまえ)、雅楽や舞楽に取材し絢爛豪華な色彩を爆発させた作品など、80年にわたる長い画業の中で、何度も日本画の常識をくつがえしてきました。そんなダイナミックな球子作品の根幹にあったのが、まずは対象と真摯に向き合うことから始まるスケッチでした。

スケッチブックの一端がようやく公開されたのは、球子が100歳のとき。そして2014年から2年を費やした集中的な調査によって、小学校教師時代の初期から最晩年に至るまでに球子が描きつづけた約350冊のスケッチブックの全貌が浮かび上がることとなりました。

一群のスケッチは、球子の制作プロセスを読み解く貴重な資料であるとともに、その瞬間その瞬間の画家の息づかい、描くことへの情熱、ときには苦悩が痕跡を残し、本画に劣らぬ迫力で観る者にせまります。膨大な数のスケッチブックを初めて主役に据える本展では、北海道立近代美術館所蔵の本画約30点もあわせて展示し、両者を一堂に会することでしか見えてこない球子の創造のひみつを探ります。


世界屈指のガレ・コレクションからジャポニスム関連作品を中心に100余点を展示し個性あふれる「ガレ様式」の魅力に迫る「北澤美術館開館35周年記念 ガレのジャポニスム展」が4月3日(月)から開催



幕末の開国と共に海を渡った浮世絵や焼きものなど精緻をつくした日本の工芸は、ヨーロッパに強い衝撃を与え、各地で日本ブームがおこりました。そこに見るあでやかな色使い大胆な構図は、印象派や世紀末の工芸改革運動「アール・ヌーヴォー」の誕生に深い影響を与えました。

今日「ジャポニスム」と呼ばれるこうした現象は、「アール・ヌーヴォー」の旗手、フランス北東部の都市ナンシーに生まれたガラス工芸家エミール・ガレ(1846-1904)の作品にも表れています。色とりどりの草花が咲き乱れ、バッタやトンボの飛び交う独特の作品世界、自然を手本に、四季折々の風情をたたえた個性あふれる「ガレ様式」が誕生した背景には、日本の美学に注がれたガレの熱いまなざしがありました。

本展では、北澤美術館開館35周年を記念し、世界屈指のガレ・コレクションの中から、ジャポニスム関連の作品を中心に秀作100余点が一堂に展示されます。


洋画家 今西中通(いまにしちゅうつう)など多くの画家に影響を与えたキュビスム。日本近代美術史上の名画を中心に、日本の抽象絵画の本質に迫る「日本におけるキュビスム-ピカソ・インパクト」が開催中


西欧の美術を受け入れ展開してきた日本の近代洋画の歩みを振り返る展覧会です。

ピカソに端を発するキュビスム(立体派)は、戦前にいち早く日本に紹介され、高知県出身の洋画家・今西中通(1908~1947)をはじめとする多くの画家に影響を与えました。戦後1950年代にも、キュビスムを思わせるユニークな表現が続々誕生。

東郷青児らの、全国の美術館が所蔵する日本近代美術史上の名画を中心に、日本の抽象絵画の本質に迫ります。




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